RPAの考案元「Blue Prism」が提供する高性能RPAとは



RPAの考案元「Blue Prism」が提供する高性能RPAとは

RPAをはじめて考案したのがBlue Prism(ブループリズム)株式会社です。Blue Prismが提供するRPAは会社名と同じく「Blue Prism」という名前で、エンタープライズクラスを必要とする大企業や強固なセキュリティを必要とする規制産業に最適です。また、規模が大きく高性能な割に、価格もそれほど高くないというのが特徴でしょう。

Blue Prism(ブループリズム)株式会社とは

Blue Prism(ブループリズム)株式会社は2001年にイギリスのロンドンで設立されました。他にはアメリカのシカゴとマイアミ、マンチェスター、日本では東京に本社があります。RPA事業の他にもエネルギー、金融サービス、通信、物流、保険、医療、BPOなどの分野でも事業を展開しています。

2013年にはアメリカのGartner(ガードナー)社の「Cool Vendor」に選ばれました。Gartner社といえばIT分野の調査やコンサルティングを行う企業で、顧客には政府機関や大企業、投資組合などが多いです。そしてGartner社のCool Vendorとは、これまでの既存の考え方や価値観などを大きく変化させるような可能性やチャンスを秘めた企業を発掘することを目的としています。このCool Vendorに選ばれるのはIT分野の企業において大変名誉なこととされています。

◆Blue Prism株式会社 公式ページ
https://www.blueprism.com/japan/

2017年時点でBlue Prismを導入している日本の企業は金融機関や広告代理店、Web企業など30社ほどです。同年の11月にBlue Prismの日本法人が本格的に活動を開始し、それと同時に日本語版のRPAツールの提供が始まりました。日本語版の提供が始まる以前の日本企業に対してのサポートは、日本語が話せるオーストラリア拠点の日本語を話せるスタッフがしていました。しかし、今後は日本で日本語のサポートができるようになったのもあり、Blue Prismを導入する企業が増えていくことが予想されるでしょう。

Blue Prismが提供するRPAの主な特徴は、

・すべてのWindowsデスクトップアプリケーション、Webアプリケーションに対応
・暗号化通信、監査、ロードバランシングなどの中央管理型のシステム
・規制産業が要求するほどの高度なセキュリティ領域にも対応可能
・高度なガバナンス機能Windows
・1000台以上ものロボットを利用できる大規模を支えるアーキテクチャー

など、エンタープライズクラスのRPAを必要とする大企業や規制産業にも対応しています。RPAの老舗ともあり、高性能な機能をもっています。大企業がRPAの導入を検討する際にはBlue Prismが第一候補として出てくると言っても過言ではないでしょう。

導入費用

Blue Prismの導入費用は例として3年契約の場合、最低利用料は税抜きでおよそ600万円ほどです。高性能な割にそれほど高額ではないというのもさすが老舗、と言ったところでしょうか。詳しい費用については導入規模によりますので、サポートに問い合わせてみるのがよいでしょう。

DeNAの導入事例から見るBlue Prismの効果的な使い方

多くの企業がRPAの導入を検討およびすすめている中で、株式会社DeNA(ディー・エヌ・エー)でもRPAを導入して、業務の効率化に成功しています。DeNAでは、2017年4月からRPAを導入を開始し、2018年2月の時点で8つの業務を自動化して月に128時間もの工数を削減するという成果を挙げています。どうしてこのような成果が出たかというと、ロボットができること、ロボットができないことをきちんと理解する。その上で人間が作業を補完する部分も残しつつ、業務フローを設計したことが大きな要因の1つのようです。

RPA導入を検討している段階では、「WinActor」「BizRobo」「Blue Prism」の3つの候補があったといいます。それでは、なぜBlue Prismを選んだのでしょうか。その理由として、Blue Prismはロボットをサーバー上で集中管理ができ、作業の実行も仮想デスクトップ上で行うことができます。これにより、ロボットの管理が簡単で、幅広いアプリケーションにも対応が可能になります。また、ロボット開発における変更履歴の記録、変更内容の比較、細部にわたるユーザー権限の管理もできます。これらのようなエンタープライズ向けの機能が豊富に備わっていたことが決め手だそうです。

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導入にあたり、まずはトライアルとしてIT戦略部門で自動化できそうな業務を以下のように洗い出しを行いました。

・請求書作成
 利用システム:kintone、Googleスプレッドシート

・ソフトウェアのメール送信
 利用システムorツール:kintone、Gmail

・kintoneからOrangeへの登録
 利用システムorツール:kintone、Orange

・JIRA申請
 利用システムorツール:kintone、JIRA、AD

・Confluence申請
 利用システムorツール:kintone、Confluence、AD

そして洗い出した中から、開発の難易度(ロボットが扱が低く、自動化した際の効果が大きいもの)から取り組みました。冒頭でもお話ししましたが、業務を完全な自動化するのではなく、あえて人間がチェックする工程を組み込むことがポイントです。

DeNAでは、社員がIT関連の備品などを購入する際、kintoseで購入依頼を出して、IT戦略部門が会計システムとして利用しているNetSuiteに発注情報を登録して発注を行う、という業務のフローが発生します。この時、発注を行う社員の所属部門コードをシステム上で扱います。そして部門コードは「人事用のコード」と「会計用のコード」の2種類が存在しています。しかし、kintoneは人事部門のコードしか持っていないので、NetSuiteに情報を登録する際に、エクセルで会計部門のコードに変換をさせていました。このフローをそのまま自動化してしまうと、エクセルの変換マスタテーブルをメンテナンスするという業務をやり続けなければいけません。このため、自動化するにあたり、kintone側にも会計部門のコードも待たせるように設計したといいます。

このDeNAのケースのように、「システムA」から「システムB」に情報を転記する業務の場合は注意が必要です。「システムA」に不足している情報を人間の手で補完しながら「システムB」に入力しているのであれば、情報を元のシステム側に持たせられないかどうかを検討する必要があるからです。

また、ロボットで自動化させる領域と人間の手で作業する領域をうまく切り分けることも重要になります。複雑な判断や工程が必要な業務では、効率化を優先して完全な自動化を目指すのではなく、あえて人間がチェックするような工程を入れることで適切な業務設計が実現できるようになるのです。

RPAといえば、ある特定の業務をすべて自動化するという利用の仕方がほとんどだと思いますし、実際にそのように利用している企業が多いでしょう。DeNAのようにあえて人間がチェックする工程を入れておくやり方と、この業務はすべてRPAで自動化するというようなやり方はどちらが正しくて、どちらが間違いというわけではありません。RPAを導入する上で自社はどんなやり方がいいのか?というのをよく検討するようにしましょう。

今回のまとめ

今回はRPAの老舗とも言われるBlue Prism(ブループリズム)株式会社についてお話してきましたが、いかがでしたか?主に大企業向けの高性能な機能となっていますが、費用がそれほど高くないのが意外でした。2017年の11月に日本法人が本格的に活動を開始したことで、導入する企業が多くなることでしょう。それにより「RPA」が大企業だけではなく、中小企業にも当たり前にRPAが使われている、そんな未来もそれほど遠くはないでしょう。



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