WinActorを使いこなすためのRPA技術者検定とは?



WinActorを使いこなすためのRPA技術者検定とは?

2017~2018年にかけてRPA(robotic process automation)は徐々に日本へ浸透してきました。それに伴い、導入している企業側から「RPAを自分たちだけで使いこなしたいという要望が増えてきました。これを受けてNTTデータ社は「RPA技術者検定」サービスを開始しました。

RPA技術者検定とは

2018年の5月1日にNTTデータ社は、ヒューマングループと協業で国内シェアNo.1のRPAである「WinActor」を使用しているユーザーの知識や技術習得レベルを客観的に評価するため、「RPA技術者検定」サービスを開始しました。このRPA技術者検定は、WinActorの基本的な操作を習得したユーザーを対象としていきます。評価につけ方としては、レベルに応じて「アソシエイト技術者」「エキスパート技術者」「プロフェッショナル技術者」という順に3段階の評価をおこないます。これにより、ユーザー側はスキルをアピールできる客観的な指標ができるとともに、試験合格という明確な目標ができるとのでスキルを上達させるモチベーション向上につながるとされています。

そして、企業側にとっては社内にRPAを活用できる人材を多く定着させることができます。これにより、RPAを活用できる人材の主体的な働きが期待できます。また、「RPA技術者検定」に加えて、RPAの未経験者から初心者などを対象にRPAの概要や仕組みを手軽に学習および体感できる「RPA入門講座」も無料で提供を開始しています。ちなみに、こちらの入門講座もWinActorを使います。

RPA技術者検定の概要

RPA技術者検定と入門講座の概要は以下の通りです。

■入門講座

・試験実施団体:株式会社NTTデータ
・試験名称:RPA入門講座
・試験形式:多肢選択式
・出題数:20問
・試験時間:─
・受験資格:特になし
・受験料:無料
・試験会場:入門動画講座終了後実施。インターネットが接続可能な場所(日本)
・試験頻度:随時
・受験対象:
「WinActorを学習したい方」
「WinActorの概要を知りたい方」
・合格基準:原則として、正答率8割以上。
・合格率:80%

こちらの「入門講座」はWinActorの基本を知りたい方向けの講座です。Webから申し込み後、入門動画講座を見た後に20問の問題を解いていく形になります。WinActorを全くさわったことがないという場合は、まずこの入門講座を受けてみるのがよいでしょう。合格率は80%ほどのようです。

■アソシエイト

・試験実施団体:株式会社NTTデータ
・試験名称:RPA技術者検定 アソシエイト
・試験形式:多肢選択式
・出題数:50問
・試験時間:60分
・受験資格:特になし
・受験料:6500円
・試験会場:CBT試験会場
・試験頻度:随時
・受験対象:
「WinActorの基本的知識を有している方」
「WinActorでシナリオ作成経験のある方」
「WinActorの基礎知識を体系的に学びたい方」
・合格基準:原則として、正答率7割以上。問題の難易度等により変動する場合あり。
・合格率:60~70%

試験会場に行き、PCを借りて実際に操作をする形の試験になります。試験内容は4~5択の選択形式です。こちらの試験を受ける前に、入門講座の受験とシナリオ作成に必要な基礎知識を学んでおきましょう。

■エキスパート
・試験実施団体:株式会社NTTデータ
・試験名称:RPA技術者検定 エキスパート
・試験形式:実技試験
・出題数:4問
・試験時間:120分
・受験資格:特になし
・受験料:15000円
・試験会場:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
・試験頻度:4回/年
・受験対象:
「WinActorの機能について深く理解し、実際にWinActorを業務上の改善ツールとして活用経験のある方」
「WinActorのシナリオ変更やトラブル対応など運用保守、システム管理経験のある方」
・合格基準:原則として、正答率6割以上。問題の難易度等により変動する場合あり。
・合格率:50~60%

実際にWinActorを使い、その場でシナリオを作成する試験です。より実践的にWinActorの技術を試すことができる内容になっています。
※参考:WinActor公式ページより

■プロフェッショナル

※準備中とのことです。

下記のホームページより、試験の申込ができます。

■RPA技術者検定
http://watest.jp/

RPA技術者検定ができた背景

これまでNTTデータ社は、800社を超えるユーザー企業に対して「RPAソリューションのWinActor」「管理統制ロボットのWinDirector」「導入コンサルティング」「技術研修」などを提供してきました。また、日本で求められている業務の自動化には現場のユーザーが主体となり、RPAが動作するシナリオ作成が有効だと考えているそうです。

実際のところ、2017年の9月に開催された「RPA/ビジネスAIカンファレンス2017」で実施されたアンケートでは、過半数の企業から「RPAが動作するシナリオ作成はベンダー側に頼らず、自分たちで使いこなしたい」という回答があり、利用者側もシナリオ作成のための自習環境や、RPAに関する知識や技術力に対しての客観的な評価を求めていることがわかりました。

このようなニーズに応えるために、NTTデータ社は2017年11月1日よりRPA技術研修を全国9拠点で提供しました。これまでおよそ5000人が受講しているそうです。ここで習得した技術の継続的な活用をうながすため、冒頭でもお話ししたようにヒューマングループと協業してRPA技術者検定を開発しました。また、これにあわせて、先述したRPA未経験者、初心者向けのRPA入門講座の提供も開始したのでした。

WinActorの技術習得レベルを評価する検定は、今回のNTTデータ社のRPA技術者検定が国内初の試みになるそうです。検定試験車受験者数の目標としては初年度3000人を目指しているとのことです。また、今後についてNTTデータ社は、RPA技術者検定によりRPAスキルの客観的評価による地位向上と、企業の働き方改革の促進に力をそそいでいくそうです。

今回のようなNTTデータ社の試みから見てもわかるように、robotic process automationという言葉が生まれ、海外そして日本全体にRPAが広まりつつあります。そもそも、十分に広まっていなければ「RPA技術者検定」などというサービスも生まれることはないと思います。RPAを多くの企業が導入し始め、これまで受け身だった企業側が「RPAを自分たちで使いこなしたい」という要望が出るようにまでなったことも理由の1つでしょう。

今回のまとめ

今回はNTTデータ社とヒューマングループが協業でおこなっている「RPA技術者検定」についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?ベンダーに頼らず、自分たちでRPAを使いこなしたいという企業側の熱意が伝ってきました。今後もこの検定を通して、RPAの発展を期待しましょう。



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